ブログ記事をコピー・無断転載された時の対策方法を解説|パクリサイトのRSSでの自動転載も防止

こんにちは、Ichi先輩@Abstract1Life)です!

ブログやサイトを運営している方だったら何度か出会う可能性があるのがこの記事をコピー・無断転載されるという問題です。自分が苦労して書き上げた記事を何の苦労もなく数秒でコピーされて転載されるのは非常に腹が立ちますよね。

他にも定期購読してくれる人のために配信しているRSSの情報を抜き取って自動的に転載する様なシステムを使ってくる非常識な人間もいます。今回は私のブログが転載されていた事案を基にして、対策方法を解説していこうと思います。

Ichi先輩

被害者側の方が面倒だけど1つ1つ対応するしかないです!

無断転載される場合のデメリット

無断転載されるデメリット
  • 無断転載記事の方が検索順位が上になる可能性がある
  • オリジナルと判断されない場合、ペナルティーの可能性がある
  • 自サイトへのリンクが自演リンクと見なされ、ペナルティーの可能性がある
  • 気分的に腹立たしい

気分的に腹立たしいのは気分の問題ですが、実害がある可能性があるのは検索順位関連です。

Googleのアルゴリズムは優秀なので、基本的にどちらがオリジナル文章なのか判別してくれて、基本的にはしっかりとオリジナルの方を評価してくれる様になっています。

ただ、何かの間違いで無断転載した側のサイトの方が評価される可能性があって、その場合には、コピーサイトの方が検索順位が上に来たり、コピーコンテンツを掲載しているとしてGoogleからペナルティーを受ける可能性があります。

また、内部リンクがある記事をそのまま転載されると、その無断転載メディアから自サイトへリンクが貼られる事になるので、不自然なリンクとしてペナルティーを受ける可能性があります。

こちらも過去のGoogleの見解を見ると基本的にはスパムリンクの様な扱いで、あまりサイトへの影響はないと思われますが気分的にあまり良い事ではないですよね。

Ichi先輩

基本的に放置でも自サイトへの影響は少ないけど気になる!

基本的な無断転載への対策の流れ

無断転載対策の流れ
  1. コピーされない様に対策する
  2. 無断転載されたサイトに問い合わせを行う
  3. 検索対策とリンク対策を行う
  4. 問い合わせに返答がない or 問い合わせ出来ない場合に削除申請を行う

基本的には上記の様な流れで順を追って対策をしていく形になります。

まずはコピー自体をされない様な対策をして、コピー・無断転載された場合には直接交渉しつつ、検索・リンクに関する対策を進めて、交渉できなかったら大元に削除申請するという方向性が対策としてはいい流れです。私もこの流れで無断転載サイト削除までたどり着きました。

Ichi先輩

個人的には問答無用で最初からサーバーに削除申請すればよかったと思ってます。

コピーされない為の対策方法

プラグインでのコピー対策

ワードプレスで記事を作成している方の場合には、手動でのコピーにはプラグインを活用することである程度の対策をすることが可能です。

コピー対策プラグイン
  • WP – Copy Protect
  • Check Copy Contents (CCC)

WP – Copy Protect」はサイトでのコピーを防止するプラグインです。

ただし、こちらはページのソースを表示してコピーするという方法を用いられれば破られてしまうので完璧な対策とは言えません。ですが、他人のサイトをコピーして転載しようという頭の悪い連中であれば右クリックが出来ない時点で諦めてくれるかもしれません。

Check Copy Contents (CCC)」は被コピー箇所の情報をメールで通知するプラグインです。

このプラグイン単体でコピー対策とはいかないのですが、コピーコンテンツを発見するのには非常に役立ちます。コピーされた箇所が表示されるので、よくコピーされる文章をそのまま検索にかければ、転載しているサイトを発見することができます。

メールでの通知なので、通知が来ても問題ないアドレスを設定するか、通知が来てもスマホが反応しない様なフォルダに設定しないと、 1日で数百件の通知が来たりするので注意が必要です。

ただ、気になって改めて検索したり、重要だと思われている部分なので、自分のサイトの改善にも使える情報にもなっています。

RSSを使った自動転載への対策

Feedlyなどを代表としたブログやサイトで配信している、読者向けのRSS情報を使って、取得した記事情報をそのまま無断転載する非常に悪質なメディア・サイトが存在します。

私のサイトもRSSでずっと無断転載されていた(現在は対策して閉鎖させました)のですが、記事をアップして数分後にはそのまま無断転載サイトで同じ記事がアップされてしまいます。

RSSへの対策は完璧ではないですが、ワードプレスであれば被害を減らすことは可能です。

ワードプレスの設定で下記の様にする事で、タイトルと序文しかRSSで読み取れなくなります。

設定の仕方

設定 ⇨ 表示設定 ⇨ RSS/Atom フィードでの各投稿の表示 ⇨ 抜粋のみを表示

この設定をしていてもタイトルと序文は抜き取られてしまうので、検索には表示される可能性はあるのですが、全文無断転載されるよりはオリジナルと誤判定される可能性が低いので、特に思い入れのない方はこの設定しておくのがいいと思います。

無断転載サイトへの問い合わせ

コピーされて無断転載されていたり、対策をしていても転載されてしまった場合には、まず直接無断サイトへ問い合わせをするのが一般的です。ただ良い対応をされない事も多いです。

問い合わせの際にはWeb魚拓等を使って証拠を残しておくのが望ましいと思います。

参考リンクWeb魚拓

無断転載に関しての問い合わせ内容としては、独自の写真等をそのまま無断転載されていた場合には使用料を請求したりすることも出来ますし、とりあえず削除を申請することも出来ます。

削除をお願いした場合には謝罪の連絡が来る場合もありますが、記事は削除するけど特に返答も何もないというパターン・返事も無いし削除もしないパターンも多いので、問い合わせをせずに最初から直接サーバーに連絡して削除してもらうやり方でも個人的にはいいと思います。

自サイトが不利益を受けない為の対策方法

検索影響への対策

検索順位がコピーサイトの方が上に来てしまったり、タイトルで検索すると無断転載サイトも表示されてしまう場合にはGoogleに申請をして検索結果から削除してもらう方が良いです。

これは「DMCA申請」といって、Google Search Console で申請することが可能です。

内容が受理されればGoogleの検索結果から除外されます。無断転載されたページ自体が削除されるワケでは無くて、あくまで検索結果に表示されないだけなのでそこは注意する様にしましょう。ちなみに1記事ずつ申請しないといけないのでその作業はかなり面倒になっています。

また、自分の記事を選んで無断転載される場合には有効なんですが、RSSで自動的に転載される場合には記事をアップするたびにこの削除申請をしなければならないので、今まで転載された記事の申請をしつつ、早くサイトの削除申請に進むのが良いと思います。

参考リンクSearch Console 著作権侵害による削除ページ

不自然なリンクを防ぐための対策

冒頭にも書きましたが、無断転載の際にリンクを編集せずにのせる場合、そのサイトから自分のサイトへのリンクが貼られることになります。

非常に大規模なサイトで、1記事・2記事転載されて、被リンクをもらえるのであればある意味自分のサイトへの利益的な部分もあるかもしれませんが、スパムサイトや大量転載しているサイトからリンクを貼られると悪質・不自然なリンクとして不利益を受ける場合があります。

この辺りの判断は難しいですが、Google Search Consoleのリンクページを見てドメインをチェックすると、どの様なサイトなのか、どの位リンクを貼られているのか分かります。

リンク元サイトの確認方法

新しいSearch Console ⇨ 左側の「リンク」項目 ⇨ 上位のリンク元サイト

確認してみて悪質だったり大量のリンクであった場合には「リンクの否認」を行って、被リンクの関係性を解除してあげるとペナルティー等の心配をせずに済むので安心です。

参考リンクSearch Console リンク否認ページ

問い合わせが機能しない場合の対策方法

サイト・記事の削除申請

無断転載サイトには問い合わせのフォームが無かったり、対応されない場合もあります。

その際には著作権者として、その無断転載記事が掲載されているWebメディアのサーバー運営元に直接「削除」の申請を行いましょう。会社なので確実に対応はしてくれます。

どのサーバーでサイト運営されているのかは、下記サイトにURLを入力すると分かります。

参考リンクSEOチェキ

大抵の場合には下記の3種類のレンタルサーバーのどれかだと思いますので、各サーバー会社の「権利侵害に関する削除」の項目にアクセスして必要な手続きを取りましょう。

削除申請依頼先

ちなみに私はパクられた相手が「ロリポップ」を使っていたのでGMOペパボ株式会社に申請したのですが、削除依頼フォームがあって、ネット上での書類のアップロード等で手続きが完了したので比較的楽でした。実際に書類を送付しないといけないサーバーの場合は面倒です。

被害を受けている立場なのに、面倒くさい手続きなどを踏まないといけないのは腹立たしいんですが、自分でやらないと収まらないのでなるべく手続きをして撲滅していくようにしましょう。

私の場合には約1週間~2週間程度でパクリサイト自体が削除されていました。

まとめ:記事をコピー・無断転載された時の対策方法

今回は記事のコピー・無断転載への対策について解説してきました。

恐らくこのページを見ている方は被害者側の方だと思いますが、削除申請や著作権の件で利用料を請求したりする際にも手間がかかるのはコチラ側(パクられる側)なので、パクる側の人間はわりと気軽にやっているのが現状です。本当に腹立たしいですが法律的に仕方ないです。

ただ、放置や丁寧に問い合わせしても雑な対応をされて嫌な気持ちになったりするので、サクッと記事・サイトの削除申請やDMCA申請・リンク否認等をしてしまうのが良いと思います。