【ネタバレ】傷物語Ⅱ熱血編を見てきたのであらすじと感想を伝える「キスショットが可愛すぎ!」【映画】

こんにちは、Ichi先輩@Abstract1Life)です!

2016年8月19日に公開された映画、傷物語Ⅱ熱血編を見てきたのであらすじやら感想をお伝えしますね。とにかく「キスショットが可愛かった!」というのはまず伝えておきたいですね。

本作は西尾維新さんが原作の物語シリーズの「傷物語」を3部作で映画化したうちの2作目です。原作を読んでいれば大丈夫ですが、前作を見ていないとあまり繋がりが分かりませんので、あらすじを確認するか、前作を見てから鑑賞することをおすすめします。

前作の傷物語Ⅰ鉄血編の感想はコチラをご覧ください。

【ネタバレ】映画 「傷物語Ⅰ 鉄血編」の評価/感想&レビュー

追記:傷物語Ⅲ冷血編のレビューを書きました!

【ネタバレ】傷物語Ⅲ冷血編を見てきたのであらすじと感想をレビュー「遊びすぎだろおおおおお!」【映画】

傷物語Ⅱ熱血編【あらすじ】

前作の鉄血編は、忍野メメが吸血鬼退治の専門家3名、ギロチンカッター、エピソード、ドラマツルギー、に対して、条件を付けて阿良々木が1対1で闘うことが出来る算段をつける約束をするという場面で終わりとなりました。

その続きとして、最初のシーンは阿良々木がドラマツルギーと私立直江津高校のグラウンドにて相対するシーンから始まります。しかし、すぐには戦わず、戦いの前に羽川とお話するシーンが挿入されます。

さて、ドラマツルギーとの戦いですが、最初は経験の無さから苦戦するも、吸血鬼の格の違いが明らかになって、鉄球をドラマツルギーに投げつけるというまさに力技で勝利します。

戦闘の最初の頃にドラマツルギーに腕を吹っ飛ばされるのですが、その再生にかなり時間がかかった様に見えて「ん?再生遅くない?」と思いました。恐らく演出のためだとは思いますが、キスショットの眷属という圧倒的な不死力感をもっと感じたかったですね。あと、校舎に入るシーンは原作にはなかったように思います。

羽川を傷つけたくない、人間強度が下がるという理由から、あえて羽川を自分から遠ざけようとしていた阿良々木君は、どこまでも自分に対して優しい羽川に対して「友達になってください」と伝えて、2人は友達となります。

戦い終わって、ドラマツルギーから得た「足」を、キスショットに渡して、文字通り「食べる」と少女の姿に成長します。何とも美少女です。


そして、エピソード戦です。エピソードは巨大な十字架を投げ、自分は霧になって十字架の元に駆けつけるという戦法をとって、まだ吸血鬼の戦いに慣れていない阿良々木君は非常に苦戦を強いられます。

そこに影から見ていた羽川が飛び出して、戦いのアドバイスをするも、エピソードは十字架を羽川に投げつけ、わき腹をえぐって、羽川はその場に倒れます。アドバイスを受けた阿良々木は砂を周囲にまき散らすことによってエピソードの霧化を阻害し、撃破します。

羽川に対しては、自分の不死力の籠った血を患部に注ぐことで、一命を取り止めることに成功し、2人はお互いに冗談を言い合うのでした。

さらに戦利品の自分の身体を食べたキスショットは大人に近づくのですが、あくまで不死力を取り戻しつつあるだけで、吸血鬼のスキルは使えない為、最後の戦いも阿良々木に託すことを伝えます。

ギロチンカッターと戦う前に、寝床の廃ビル前で羽川と阿良々木は2人で色々と話をします。友達という事、なぜ優しく出来るのか、など思っていることを話した2人はまた新学期に高校で会うことを約束し、別れます。

そして、廃ビルに駆けつける忍野が阿良々木に言ったのは「委員長ちゃんがさらわれた」の一言です。

卑怯なことに羽川を人質にとったギロチンカッターは、阿良々木に対して降参するように呼びかけます。そこで阿良々木が使ったのは吸血鬼のスキルで、自分の手を前方に急速に伸ばすという戦法です。

あっと言う間に決着はつき、羽川を取り返した阿良々木、そして話は次回に続きます。

傷物語Ⅱ熱血編【感想】

前作も相当な映像美というか、細部にまでこだわった絵柄が際立って美しかったのですが、本作も同様に美しさは健在です。

やはりというか、本作も69分(前作65分)という短さで、何とも良いところで終わってしまう感が否めません。これはまぁ仕方のない事として処理するにして、今回は本格的な戦闘も開始され、一瞬でも見逃すまいと集中するかと思いきや、案外そうでもなく、やや冗長な感じを前作に引き続き感じました。

確かに冗長な背景描写などは前作に比べて少なくなっており、物語の核心に迫るべく、キャラクターの心の動きやアクションに力が入っているのは感じましたが「コレだ!コレが見たかったんだ!」という感じには今一つ足りないように感じます。

さて、注目の羽川さんとキスショットの動向です。今回1つ言えるのは羽川のヒロイン感がスゴイという事です。この傷物語が、実は猫物語なのではないかというぐらいに羽川が登場してきます。確かに原作でも羽川の傷物語への露出は多いのですが、ここまで多かったっけというぐらいに阿良々木君とのお話のシーンが多かったです。

ただ、羽川は前回にも増してしっかりプルプルしていましたし、サービスシーンは多かったですね。ただ、原作に忠実なのは良いんですが、やや露骨すぎな感じが個人的にはあまり好かない感じでした。とても明るい少女にみえる羽川の裏の暗い部分、聖人すぎて怖い感じが、淡々とした羽川の施しによって描かれていたのはとても良かったです。

しかし、かくもこのような羽川と阿良々木君の関係性を改めてアニメで見てみると、なぜ戦場ヶ原ルートに行ってしまったのか不思議でなりません。羽川さんも案外不器用ですからね、なかなか難しいものです。

そして、キスショットですが、身体のパーツを取り戻すにしたがって成長していく感じが何とも可愛くて仕方ありません。童女、少女、青少女と移り変わっていく姿は、どの場面を切り取っても美しいです。それぞれの姿によってしっかりと纏っている衣裳が変わっていくのも見逃してはいけないポイントです。ただ、今回は影に隠れていたので、次回のⅢ冷血編では、大いに活躍する姿を見れるだろうということで、ここは楽しみです。


戦闘シーンに関しては結構不満があります。まず、他のシーンに時間をかけすぎていて、全体として戦闘シーンが短いという点です。この戦闘シーンが見たくて見たようなものなのに、余りに短いと思います。

あと、戦闘に関して原作で色々と戦い方の練習や解説があったのをすっ飛ばして戦闘シーンを描くのはどうかと思いますね。確かに映像にしてしまうとあまり間が持たないのは分かりますが、もう少しやり方があったのではないかと思ってしまいます。もちろん作画や動きなどはとても良かったです。その点は間違いないですね。

作品全体としては、前回にも増して、アニメーションとして「濃さ」が増していて、様々な表現に挑戦している雰囲気を感じます。きっと1回見ただけでは気づくことのできない細かな描写にアニメーターの命が籠っているかもしれませんね。こればかりはBlu-rayが発売されてから確認するしかなさそうです。

キャラクターと、モノや背景との絶妙なコラージュ感というか、どことなく合っていない感じがリアルな質感を生んでいて不思議な感じですし、肌の塗りも独特の赤みを帯びた表現が素敵ですね。この辺りのアニメーションとしての表現は非常に高く評価できると思います。

まとめ

本作もどうやら劇場で西尾維新先生書きおろしのショートストーリーのミニブックがもらえるようですね。これが欲しいがために劇場に足を運ぶ人も多いのではないでしょうか。

さて、残るは3部作の最後のⅢ冷血編です。映画の最後の予告では1月6日公開予定という事でしたので、冬にまたお会いしましょう。

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