信頼できる医療情報を身につけるコクランライブラリーとは

みなさんこんにちは、Ichiです。

医療に関する情報はネット上にあふれていますが、本当に信頼できる情報はかなり限られています。そして、その情報を探し出して、ホントに信頼できる情報なのかどうかというのを判定することさえ、かなりの時間と知識が必要です。

そこで、信頼性が確保されている医療情報が載っている「コクランライブラリー」をご紹介しようと思います。

コクランライブラリーでは、
例えば、この薬は本当に効果があるのか?この治療は意味があるのか?
といったような研究の結果をまとめてレビューしてくれるんです。

目次

コクラン共同計画とは

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出典:コクランライブラリー

コクラン共同計画は簡単にいえば、イギリスのアーチ・コクランによって提唱された、信頼性の高い医療情報を人々に伝えるための計画です。


コクランさんはアカデミックの世界に反骨精神を持っていて、

「ちゃんと研究成果を臨床現場に還元しろな?」

ってことで、こういうような計画を提唱したようです。

コクラン共同計画では、医療に関するランダム化比較試験(RCT)の研究を集めて、効果を検証するシステマティック・レビューを行います。

え?ランダム化比較試験?システマティック・レビュー?

分かりやすいように上の文章を言い換えると、
似たテーマに対するとっても信頼できる研究結果を集めて、全体として本当に効果がありそうかどうか、ということを検証するということです。

まだ、分かりにくいと思うので、例をあげて考えてみましょう。

ランダム化比較試験とシステマティック・レビュー

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例えば、「辛いものを食べた後に謎の汁を飲むと辛さが和らぐか?」という研究のテーマがあったとします。

このテーマに対して、ランダムにこの研究に参加してもらう人を選んで、謎の汁と普通の汁を飲んでもらう人をランダムに分けて、その効果を客観的に比較します。また、飲むのが普通の汁なのか、謎の汁なのか研究する人にも、飲む人にも分からないようにしなければいけません。

このような研究の手法をランダム化比較試験と呼んで、かなり質の高い研究として扱われています。

研究の質を左右するのは、バイアスと呼ばれる偏りで、このランダム化比較試験ではバイアスをかなり無くして、公平な状態で研究結果を出せるので信頼性が高い研究として扱われているわけです。

ランダム化比較試験は信頼性の高い研究ですが、「辛いものを食べた後に謎の汁を飲むと辛さが和らぐか?」という研究テーマに対するランダム化比較試験が多数あった場合に、全て結果が同じとは限りません。

そこで、その同じテーマのRCT研究を集めて、最終的にこのテーマはどうなのか?というのをはっきりさせるのが、システマティック・レビューです。このシステマティック・レビューは最高峰の質を持つ研究として知られていています。

コクランライブラリー

コクラン共同計画で扱われるのは、システマティック・レビューの中でも、介入を伴う研究だけで、何かしらの介入をしなければ変わらないという信念のもとにレビューが行われています。

しかも、システマティック・レビューの方法も、コクラン独自の方法が行われており、コクランレビューと呼ばれる手法は、とても信頼されています。

このような貴重な、医療の根拠とも言えるコクランレビューですが、コクランライブラリーというデータベースに保存されています。このコクランライブラリーは、最新の医学情報などは記載されていませんが、質の高い情報が詰まっているため、多くの人に見てもらいたい情報源です。

なぜ、最新の情報が載っていないかと言えば、システマティック・レビューをするのに、かなり長い時間がかかるからです。長い時間をかけて、しっかりと検証を行うのでその時間が信頼性を高めてくれます。

実際に医師たちもこのコクランライブラリーの情報を使用していることが多いです。

情報の取得

www.cochranelibrary.com

www.cochrane.org

上のリンクは英語のコクランライブラリーのサイト、下のリンクは、日本語のコクランの紹介のサイトです。

こちらのコクランライブラリーですが、全部が無料で見られるということではなくて、一部以外はコクランと契約していないと閲覧することが出来ません。なので、大学や病院で契約をしている場合が多いです。

ただ、全部が見られないと意味がないということはありません。

多くの研究は、要約が閲覧できますし、むしろ、研究者以外であれば、要約を読むだけで十分です。その研究の内容を、研究者が吟味してまとめてくれているので、要約を読めば知りたいことは恐らく分かります。


海外では、このコクランライブラリーを国として契約して、国民全員が見られるようにしていたりする場合もあって、かなりスタンダードな医療の情報源として用いられています。

日本の方は、健康とかに興味がある人は多いように感じますが、どうしてもその根拠を持たずに、適当な情報を盲信している場合が多いです。やはり、しっかりと自分で信頼性の高い情報を身に着けた方がいいのではないかと思ってしまいます。

基本的に英語なので、まずそこからハードルが高いかもしれませんが、Google翻訳とかにツッコめば、何となく意味もつかめるでしょうし、変なサイトよりよほど良い情報を得ることが出来ると思います。

下記の日本語のサイトにも、結構多くの情報が載っているので、まずはこちらから閲覧してみることをおすすめします。

まとめ

日本人の医療に対する意識の高さは年々上がっていて、情報を手に入れてその情報を持って病院に行くというのもいい傾向だと思っています。なので、今度は是非その情報の質を上げていく方向にみなさんが動けばいいなと個人的に考えています。ぜひ活用してみてください。では、また。

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