グラスホッパー 伊坂幸太郎【おすすめ本 書評/レビュー】

最近映画で話題になったグラスホッパ―。

皆さんご存知でしょうか?

 

グラスホッパ―って緑のキレイなカクテルもありますね。

直訳したら【バッタ】ですけどね...。

 

小説自体が発売されたのは10年以上前のことですが、

今なお色あせない面白い小説だと思います。

 

グラスホッパー 伊坂幸太郎

 

                 

 

 物語は【鈴木】【鯨】【蝉】の三人の視点で進んでいきます。

 

うんうん。

 

鯨?蝉?

 

 

鯨は巨漢の男で、「自殺させ屋」として裏の世界で働いています。

蝉は若い少しネジが外れた男で、「殺し屋」として裏の世界で働いています。

 

どちらのキャラクターも物語の中心的な役割を担っていて、主人公の鈴木と絶妙に話の中で絡んできます。

 

鈴木は普通のサラリーマンですが、妻を殺された恨みを晴らすために、

殺した相手の経営する会社に潜入するんです...。


ですが、鈴木が潜入した会社は裏社会で活躍しており、ヤバいことをいっぱいやっていることがわかります。そんな会社ですから鈴木が妻を殺されて復讐で潜入してるんじゃないかってことはバレバレなんですね。

 

「後ろの男女を殺してみせてよ。あんたには関係ないただの男女だけど」

 

と復讐ではないということを試される時がきて、鈴木大ピンチ。

 

妻を殺した男で、会社の社長をやっている寺原も鈴木を試す場所にやってくるからと、

交差点近くに駐車した車で待っていると、信号の向こう側に寺原が見える。

 

その瞬間

 

ドン

 

寺原が車道に飛び出て車に轢かれた。

鈴木は寺原が車道に「押しだされる」瞬間を、押した人物を見た。

 

ここから鈴木は「押した」人物を追い始めて、物語が急スピードで動き出します。

 

裏社会の話がメインで、あまり現実味があるのか想像がつきませんが、

鈴木が「普通の人」なおかげで、しっかりと感情移入しながら物語を追うことができます。復讐を成し遂げたい、でも周りの人に迷惑はかけられない、でも自分もどうしたらいいのかわからない。そんな鈴木なので「もっとちゃんとしっかりしてくれよ。」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、かなりリアルな行動や考え方だと私は思いました。

 

視点が3つあるのも読者を飽きさせずに、今誰の視点で話が進んでいるのかわかりやすくなっているので、普段小説を読まないという方でも、スムーズに読める作品になってるんではないかと思います。

 

この作品は読んだ後の後味もすっきり爽やかな方ですので、

空き時間にさらっと読み進めたい一冊です。

カクテルでも飲みながらおひとりで読んでみたらいかがですか。

 

 

 

 

 

 

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